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2005年7月朝比奈秀一弁護士よりご連絡を頂き贖罪寄付を頂きました。

2005年7月朝比奈秀一弁護士よりご連絡を頂き贖罪寄付を頂きました

 

                                        

                                                               (2005年7月(JUNEは誤り)9日、名古)

 

皆様

私の名前は、Rです。オーストラリア出身です。目下のところ、私は名前を持っていません。番号だけです。なぜなら、私は4万4000個のエクスタシーを日本に密輸した容疑で逮捕されているからです。私はそれまで一度も麻薬取引をした事はありませんでした。しかし、薬物を長年使用してきました。最後に私の知覚はひどく影響を受け、依存が強くなったあまり、個人的な利益1万ドルの為に麻薬の運び屋となることを引き受けたのでした。幸いな事に私は拘束されました。私は、しばしば不幸だと感じます。あたしの夢はいくつか破れ、私自身と家族とに悲しみをもたらしました。もし、もっと早く助けを求めていれば、私の人生は、こんなにも破滅的なものに至らなかったでしょう。薬物がとても危険な物であるという事、そしてその人達の存在を壊してしまいかねない事が良く分かりました。私は、以前の私と同じ状況にいる、もしくは以前の私と同じ状況に陥るかもしれない人々を助ける為に全力を尽くそうと決意しました。そうした理由で、私は、貴組織の各グループに10万円ずつ寄付をさせていただいたのです。このお金は、麻薬によって得た物ではありません。また条件をつけたものではありません。薬物依存は、金銭で治るものではない事は知っています。私の意見では、自助努力を助ける事が功を奏すものです。しかし、お金によって、薬物蔓延を防ぐ為の情報を広め、集まりを組織化し、施設を作り、危機的な状況にある人々を支え、医学的な援助を与えるなど、役に立つことがあることも事実です。私は貴団体が適切な目的を見つけられる事を信じております。おそらく、私がこれまで過ごした事もない、また共通語を理解することもできない外国において受刑する運命である事、それは、無自覚な人々に対して警鐘を鳴らす役割を果す事になるでしょう。私は、その事によって皆様の為に役立ち、日本における薬物問題に対するささやかな貢献を果せたということを期待します。ありがとうございます。                                                      2005/07/22/翻訳者:弁護士 朝比奈秀一

 

 
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