宮崎ダルク
設立年月日 1995年6月
利用案内
■デイケアセンター■
薬物をやめて回復したいという願望のある人なら誰でも利用できます。ダルクプログラムは午前と午後のミーティング(作業等)と夜のNAへの参加が基本です。その他の空時間などに個人相談も可能です。
ダルクの最大の目的は、薬物をやめたい人の手助けをする事であり、また薬物依存者の自助グループNAへの参加を動機付けることです。又、これまでの家族や友人との接触・交流を断ち、本来の自分自身と向き合う為にプログラムに専念します。
■入寮費用■
一ヶ月 ¥160,000-
初回入寮費一時金 ¥30,000-
※尚、民間施設により保険制度は適用されません。
■通所費用■
1ヶ月 ¥30,000ー/月
*諸事情により経済的にお支払いが困難な場合はスタッフにご相談下さい。
*一旦お支払いいただいた費用はプログラム途中でもお返しできません。
■利用お断り■
・入寮者の携帯電話の持ち込み(通所可)
・薬持込の禁止(乱用目的の場合のみ)
・手紙、電話、パソコンのメール掲示板、を禁止
・CD、MD、カセット、の持込禁止
・男女や同姓の性に関する交際禁止
・所持金や貯金等の施設生活費以外の資金の禁止
・利用者の私物の窃盗や軽犯罪
・ブランド品等の高級品物持込禁止
・カミソリ、刃物、の持ち込み禁止
上記の項目等でスタッフによる指導を無視した際には、お断りする場合があります。
宮崎ダルクとは?
ダルクプログラムは、 世界で依存者の自助グループや施設等で広く採用されている “回復” と “成長” のプログラムを取り入れています。 薬物依存からの回復には、 薬物依存者本人からの正直な体験を聞くことや、 自分も心を開き正直な話をしつづけること、 仲間と一緒に薬物なしの新しい生活を始めてみることが必要です。
私たちのこれまでの経験から、 薬物に依存しない新しい生活に慣れるまでに約一年かかることが分かってきました。 回復には様々な障害が伴い、 その状態を乗り越えていくには薬物依存者同士が出会い、 励まし、 互いに癒す場が必要なのです。
■薬物依存の治療になぜダルクが必要か■
医療法人ハートピア細見クリニック 院長 細見 潤
わが国の薬物乱用・依存症者に対する医療・保健・福祉の取り組みは、 残念なことに極めて未整備な状況にあります。 これには薬物乱用・依存自体が違法行為であり、 治療の対象というよりもむしろ処罰の対象として取り扱われてきたことや、 いわゆる専門家たちが治療のためのプログラムを提供できておらず、 当事者を含めた関係者の全てが 「回復」 を信じられなかったという背景があるようです。 最近になり、 ようやく薬物乱用・依存もアルコールやタバコに対する嗜癖と同様に 「心の病」 であり、 治療によっては回復可能であることが認められるようになりました。 課題は専門家の養成と治療及び回復の場の確保、 そして関係者はもちろん一般住民への啓発です。 ダルクはこれらの課題の解決に大きく寄与するものであり、 特に回復の場という点では無類で極めて有効な施設として機能しています。